未来に向けた環境への取り組み
名古屋はごみ減量の先進市
環境問題において「ゴミ問題」は避けて通ることは出来ません。
ゴミ処理量を3割削減、埋め立て量を6割削減と大幅なゴミ減量に成功した名古屋市は
現在ゴミ減量のモデル地区として全国から注目を集めています。
かつて名古屋市は1999年、「ごみ非常事態」を宣言。ごみが増え続ける中、藤前干潟の埋め立て計画断念により、名古屋のごみ処理は限界を迎えました。
そこで名古屋市は「2年間で20%、20万トンのごみ減量」という目標を掲げ、徹底的なごみ減量を呼びかけたのです。
最初は戸惑っていた名古屋市民も今は手馴れたものでゴミの分別は当たり前の作業になっています。
1999年、指定袋制の導入してからは、2000年には古紙回収システムの構築、包装容器の資源収集スタートと矢継ぎ早に実施されました。
当初2ケ月間で10万件もの問い合わせや苦情が市役所に殺到しましたが、これを「ゴミ問題に対する市民の関心」と受け止め地道に市民に理解を求めために今の”美しい名古屋”があるのです。
地域役人をはじめ市民の「努力」と「奮闘」が分別・リサイクル推進の大きな原動力になりました。
そしてこれを期に2002年 藤前干潟がラムサール条約登録湿地に登録されたのです。
都市部に残された貴重な自然・藤前干潟は、日本有数の渡り鳥飛来地として、注目されたのです。
(財)社会経済生産性本部が実施した「自治体環境グランプリ2003」において、「ごみ非常事態宣言」以降、市民とともに行動した「ごみ減量・資源化」の取り組みが高く評価され、220万名古屋市民と名古屋市が「環境大臣賞」と「グランプリ」を受賞しました。
ごみ問題を巡る「危機」を「機会」と受け止め、後手後手に回っていた問題を改善し、さらに各地の先頭に立ち、今後も環境問題に取り組もうとする意欲・積極性が高く評価されたのです。
藤前干潟は渡り鳥の休憩所
藤前干潟は新川・庄内川が並列している河口にあり、伊勢湾最後の干潟なのです。シベリアから、或いは東アジアからオーストラリアにかけて広い範囲からの間で行き来する渡り鳥の中継地点にあたるのです。
生物多様性条約は、当時のラムサール条約とワシントン条約だけでは限定的であることから、地球規模で対象を拡大しようということで1992年、リオデジャネイロで国連環境開発会議が開かれ、国連として地球の環境本格的に考えていこうということで始まりました。そして2010年、10月に名古屋国際会議場で開催されました。これがいわゆる「COP10」です。
生物多様性条約の目的は生物多様性の保全とそれを上手く利用していこうということで、例えば、森林を守ったり、サンゴ礁を守ったり、最近では世界中の植物の種子を保存したりと万が一のことを考えてあらゆる方策が考えられています。
また漁業では以前はどんな魚でも捕獲していたのが、小魚は逃がして大きくなるまで捕獲はやめるようにしています。つまり「漁獲制限」をすることによって水産資源を守っていこうとするものです。こうした活動によって消費者に意識を高めてもらおうと「エコラベル」を貼って販売している商品もあります。
こうした活動が行なわれている保護地域は世界で約12万以上の地域があるそうです。
名古屋市はどこよりも環境に配慮し、先導しているクリーン都市なのです。
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