名古屋の食の中心は赤味噌

 名古屋の家庭では朝ごはんに必ずといっていいほど赤だしが出てきます。 この嗜好のベースとなっているのが八丁味噌(豆味噌)です。

名古屋の味の代表の一つに赤味噌があります。大豆を使い、 米味噌や麦味噌よりも時間をかけてじっくりと熟成させるため、味も香りもすばらしい逸品です。

この赤味噌は、名古屋が古くより豊富な農産物や魚介類に 恵まれていたため、時間をかけて熟成させるゆとりがあったのです。


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一級の食材ともいえる赤味噌は、 煮込みうどんトンカツ などいろんな料理にもよく合い、他の地域ではあまり見られないこの 赤味噌を使った料理が発達しました。

さらに東京と大阪の中間に位置するため、東西の食文化の融合も行われ、おいしいものであれば 取り入れられていきました。

だから、他の地域では試みられることのないような組み合わせも行われる のです。

ひつまぶし、味噌煮込みうどん、味噌カツ、 など名古屋だからこそ考案できた食文化だといえるでしょう。

ここまでご紹介した料理の共通点は「濃い口」であることです。関西や関東とはまた違う独特の「コッテリ感」 が名古屋の食の特徴なのです。その甘辛さや渋み、コクは、食べなれない人にとっては最初は抵抗があるでしょうが、 繰り返し食べていると癖になると言われています。
甘辛さが強いといってもまろやかで角がない、味噌カツ、 味噌煮込みうどん、どて煮など数々の赤味噌料理を食べてもらえば実感できるでしょう。

名古屋めしが近年注目されてきたのは“慣れるとハマル”八丁味噌の魅力が浸透してきたのではと言われています。








名古屋の食文化の新着情報

三島由紀夫あてに八丁味噌注文書「カクキュー」にて

愛知県岡崎市の八丁味噌の老舗醸造元「カクキュー」が過去の帳簿調査を始め、評論家で劇作家の福田恒存氏(1912~1994年)が、作家の三島由紀夫氏(1925~1970年)への贈答品を注文した書類を見つけたとの報道がありました。
何でもこの二人はかなり深い親交があったそうで、福田氏の妻が三島氏が手がけた舞台に招待されたお礼として送ったそうです。

送った味噌はたる入りの味噌一貫(約3.7Kg)で当時の価格は千円。大卒の初任給が1万円ほどだったことから高級品だったようです。カクキューは調査をする中で、ほかにも小説家の志賀直哉、映画監督の小津安二郎、画家の藤田嗣治、陶芸家の北大路魯山人ら多くの文化人の名を確認したとのこと。


この報道によりいかに当時八丁味噌が重宝されていたかが伺われますね



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